飛行機のどこを補強するか?デザインとバイアスについて

突然ですが、問題です。 

f:id:nattuhan:20180709192211j:plain赤のドットは、第二次世界大戦で帰還した爆撃機が、機体のどの部分にダメージを受けていたかを示すしるしだ。

上記の画像を受けて、あなたは飛行機のどこの部分を補強した方が良いと考えますか?

 

・・・という、有名な問題ですが、心情的に言えば「被弾した部分を補強する」といった答えがあるかと思います。

ですが、この問いにおいて問題なのは、しるしの付いていない部分に被弾した飛行機はどうなったのか?というところまでを考える必要がある、ということなのです。

この統計の取られた統計のもとは「帰還した爆撃機」です。「帰還していない爆撃機」つまり墜落した爆撃機は、この赤いしるしのついていないところに被弾し、致命的なダメージを負ったのだから、しるしのついていないところを補強しよう。と、統計学者エイブラハム・ウォールドが忠告した、という事実に基づく問題でした。

こちらの問題の出典元となる本を買いました。

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William Lidwell
 
そしてもう一冊。

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筒井 美希
 
しっかり読んでいきたいですね。

 

お題「どうしても言いたい!」